テンポとリズムとグルーブ

テンポとリズムとグルーブ

テンポというのは、1分間に4分音符がいくつといった、単純な速さです。BPMで60とかBPM120といった表記をします。テンポは、基本的にジャストで正しく拍を刻みます。
ここからリズムですが。リズムになると、拍に強弱と緩急がついて、より音のうねりを伴ってきます。より平面なテンポからより立体的なものに変わります。テンポとリズムは違います。リズムは、一般的に円でとらえましょうと言われますが、要は強さ、ベロシティーとスロー、ファーストの変化が複雑についてくるということです。ここでノリとかが生まれてきます。

リズムで生まれたノリを更に強めて、グルーブがあります。外国の人たちのノリ、グルーブ感は、拍の裏を常にとっていることにあります。日本人は、表、ジャストのリズムのとり方をするパターンがかなり多くあります。黒人の人たちの素晴らしいグルーブ感は、拍の頭から32分の1音符分遅らせてリズムを刻んでいたり、更に32分の1音符+64分の1音符分遅らせてリズムを刻んでいます。もちろん複雑にリズムが前のめりしたりもします。
しかし日本人のリズム感グルーブと外国人のリズム感グルーブは言語に由来するものなので日本人が真似しようとしてもそう簡単に獲得できるものではありません。外国人ぽく歌っても何かが違うのは、このためです。例えば日本語で歌うと星という言葉は音符2つで2シラブルですが、英語では,Starは、音符1つで1シラブルです。尚且つStarという言葉の中にすでに強弱が存在しています。日本語では、ほとしで強弱はありません。

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