ベースの基礎

ベースの基礎

ベースフレーズの初歩の初歩をまとめます。ベーシストは何を弾いているのでしょうか。コード進行があるときに、コードのルート音とその1オクターブ上を弾いています。オクターブですから、1度と8度を弾いているということです。1度と8度葉メジャーもマイナーも関係ない音です。メジャーマイナーに左右されない音です。2度3度6度7度はメジャーマイナーに左右されます。まずこれが基本の1番目です。

  • 1度と8度だけでは、物足りなくなるので、初歩として、5度の音を足します。1度と8度と5度がベーシストの基本の2番目です。5度の音も1度と8度と同じ、完全音程です。これは結果として、パワーコードの音です。ベーシストはまず、鳴っているコードのパワーコードの音を使う、もちろんベースですからオクターブ下の音域です。
  • 更に、コードの構成音やスケール音を使うものに進みますが、ここからは、メジャーマイナーに左右されます。C7というコードが鳴っている場合に、構成音はドミソシフラットです。1度と8度と5度は、左右されませんが、この場合、3度はメジャーですし、7度はマイナーの音程です。メジャーマイナーの音の使い分けが必要になってきます。したがってまずは、1度と8度と5度からベースフレーズを組み立てることが簡単な基本の基本です。

ロックバッキング、ピアノ、オルガン

ロックバッキング、ピアノ、オルガン

ロックバッキング、ピアノ、オルガンの音色、主に電子ピアノ、キーボード、シンセサイザーでの対応方法をまとめておきますが、基本的にはギターと同じことをすればよいという結論になります。以下のようなやり方があります。
ギターのロックのひずんだ、ディストーションの音は迫力があります。ピアノやオルガンなどの鍵盤で、負けない音をだすためにはどうすればいいのでしょうか。まずピアノの音よりオルガンの音は、圧倒的に伸びます。オルガンの音色を選択することが大事です。さらにひずませるエフェクトをかければ音の強さは増します。シンセサイザーの中にはいくつものひずみ系のエフェクトが入っています。様々に音色を変えてみましょう。更にオクターブで音を重ねることやパワーコードにすることで強さ、音圧は増します。オクターブと5度を使うということを覚えておきましょう。オクターブ内の音、内声を動かすことも有効な手段です。音色はピアノとオルガンが定番でしょう。
ブルーノート、フラット3度、フラット5度、フラット7度の音を使うとロックな感じになりやすくなります。KeyCの場合には、ミフラット、ソフラット、シフラットの音です。

オルタードスケールが適応されるコード

オルタードスケールが適応されるコード

一番難しいスケールです。オルタードスケールは、4度がありません。5度はフラットしています。不安定な音が多く、テンションノートが多いです。ドレフラットレシャープミソフラットラフラットシフラットドです。かなりややこしいスケールです。KeyCの場合です。

  • 適応されるコード。HMP5スケール、MMP5スケールと同じです。適応できるコードは、メジャーキーの場合、Ⅲ7、Ⅴ7、Ⅵ7、Ⅶ7になります。マイナーキーの場合は、Ⅴ7、Ⅰ7、Ⅱ7です。
  • アボイドノートは、ありません。この点はいいと思います。使いやすくはなります。
  • Ⅰ7が強進行して、Ⅳ6、Ⅳ7、Ⅳmのコードに向かう場合にオルタードスケールが適応されます。
  • 注意するべきは、メジャーキーのⅤ7は、マイナーキーの♭Ⅶ7にあたりますが、マイナーキーの♭Ⅶ7は、リディアン♭7スケールとミクソリディアンスケールが適応されます。
  • 5度がフラットしているので、そのままセブンスコードを使うと音がぶつかります。この場合に、5度セブンスフラットファイブにする必要があります。5度のぶつかりを回避します。5度セブンスフラットファイブが出てきた場合にオルタードスケールの可能性が強まります。

裏コード

裏コード

裏コードは代理コードの1つです。ドミナントセブンスの代わりをこなします。結論を先に言えば、Ⅱ度フラットセブンスのことです。正式に歯、サブシュチュエーションオブファイブセブンスコードと言います。サブファイブとも言いますが、通常裏コードと言います。これでは少し難しいので、解かりやすくまとめます。

  • KeyCの時のドミナントセブンスは、G7です。G7の代理コードは、裏コードはⅡ度フラットセブンスなので、Dフラットセブンスになります。なぜドミナントの代理が効くのか。構成音を見てみると、G7はソシレファです。D♭7は、レフラットファラフラットドフラット(シ)です。ここで分かるようにファとシのトライトーンが共通に含まれています。共通音を含み、それがトライトーンなので、解決感を作る重要な音です。ドミナントモーションを起こす要素です。セブンスコードの代理コードです。他のセブンスコードが出てきたときに、減5度上の音にセブンスをつければ、すぐに代理コードが出せます。
  • 5度兼のちょうど真裏の関係になります。G7は、3度がシで7度がファですが、D♭7は、3度がファで7度がシとちょうど逆になっています。同じ機能を持っているということです。

MMP5スケールが適応されるコード

MMP5スケールが適応されるコード

MMP5スケール、メロディックマイナースケールパーフェクトフィフスビロウスケール。まずメロディックマイナースケールのパーフェクトフィフスビロウですよということです。分かりにくいので、もう少しかみ砕いて解説すると、完全5度下のメロディックマイナースケールの第5音から始まるスケールですよということです。Cのメロディックマイナーパーフェクトフィフスビロウスケールの場合は、Cのメロディックマイナースケールから見て、Cの完全5度下なので、Fのメロディックマイナースケールということになります。ファソラフラットシフラットドレミファとなります。これをドから始めるとドレミファソラフラットシフラットドとなります。これがCのメロディックマイナーパーフェクトフィフスビロウスケールです。

  • 基本的にHMP5スケールと全く同じです。アボイドノートは、4度になります。
  • 適応できるコードは、メジャーキーの場合、Ⅲ7、Ⅴ7、Ⅵ7、Ⅶ7になります。マイナーキーの場合は、Ⅴ7、Ⅰ7、Ⅱ7です。
  • 注意するべきは、メジャーキーのⅤ7は、マイナーキーの♭Ⅶ7にあたりますが、マイナーキーの♭Ⅶ7は、リディアン♭7スケールとミクソリディアンスケールが適応されます。

リディアン♭7スケールが適応されるコード

リディアン♭7スケールが適応されるコード

リディアン♭7スケールは、KeyCのリディアン♭7スケールの場合は、ドレミファシャープソラシフラットドになります。リディアンスケールの7度がフラットしたものです。Cリディアンスケールは、CDEF#GABです。ドレミファシャープソラシドです。メジャースケールの4度のみシャープしています。ここから更に♭7ですから7度をフラットさせたものになります。

  • 適応されるコードは、ほとんどのセブンスコードに使えます。メジャーキーの場合、Ⅰ7、♭Ⅱ7、Ⅱ7、♭Ⅲ7、Ⅳ7、♭Ⅴ7、Ⅴ7、♭Ⅵ7、♭Ⅶ7です。マイナーキーのばあいには、♭Ⅲ7、Ⅳ7、♭Ⅴ7、♭Ⅶ7、♭Ⅱ7、です。使えるものが多いので使えないコードを覚えるほうが速くなります。
  • アボイドノートは、ありません。セブンスコードが適応され、使われるものには、テンションが多いので、基本敵には、ありません。
  • Ⅲ7、Ⅵ7、Ⅶ7、は、例外的に使われる場合があります。一応適応は可能です。基本的には適応されないのですが、使われています。調性外の音が出てくるので使用は難しくなります。熟練した人以外は、使用を避けておいたほうが無難でしょう。変な聞こえ方をする場合が多くなります。

HMP5スケールが適応されるコード

HMP5スケールが適応されるコード

HMP5スケール、ハーモニックマイナースケールパーフェクトフィフスビロウスケール。まずハーモニックマイナースケールのパーフェクトフィフスビロウですよということです。分かりにくいので、もう少しかみ砕いて解説すると、完全5度下のハーモニックマイナースケールの第5音から始まるスケールですよということです。Cのハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロウスケールの場合は、Cのハーモニックマイナースケールから見て、Cの完全5度下なので、Fのハーモニックマイナースケールということになります。ファソラフラットシフラットドレフラッドミファとなります。これをドから始めるとドレフラッドミファソラフラットシフラットドとなります。これがCのハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロウスケールです。

  • アボイドノートは、4度になります。
  • 適応できるコードは、メジャーキーの場合、Ⅲ7、Ⅴ7、Ⅵ7、Ⅶ7になります。マイナーキーの場合は、Ⅴ7、Ⅰ7、Ⅱ7です。
  • 注意するべきは、メジャーキーのⅤ7は、マイナーキーの♭Ⅶ7にあたりますが、マイナーキーの♭Ⅶ7は、リディアン♭7スケールとミクソリディアンスケールが適応されます。

リアルメロディックマイナースケールが適応されるコード

リアルメロディックマイナースケールが適応されるコード

リアルメロディックマイナースケールはまずどんなスケールなのかを理解しないといけません。ナチュラルマイナースケールは、3度と6度と7度がフラットしているスケールです。基準のメジャースケールの音から見てということです。ドレミファソラシドこれはKeyCのメジャースケールですが、これの3度と6度と7度がフラットしているスケールが、ナチュラルマイナースケールです。ドレミフラットファソラフラットシフラットドです。ここから更に変化して、リアルメロディックマイナースケールは3度のみフラットします。したがって、ドレミフラットファソラシドです。これをふまえて、リアルメロディックマイナースケールが適応されるコードは以下のようになります。マイナーキーとメジャーキーの場合があります。

  • マイナーキーの場合は、適応されるコードは、Ⅰm6とⅣm6になります。
  • メジャーキーの場合は、適応されるコードは、Ⅳm6とⅤm6になります。

7度がメジャーになっているので、マイナーメジャーセブンスコードにも使えます。トライアド、3和音にもリアルメロディックマイナースケールが使えます。かなり限定的なものなので、覚えてしまいましょう。

マイナーセブンとマイナーセブンフラットファイブとディミニッシュコード

マイナーセブンとマイナーセブンフラットファイブとディミニッシュコード

間違えやすくて少しややこしいコードをちゃんと覚えましょう。

  • まずはマイナーセブンから。分かり易くCをルートにした、Cm7を作ってみましょう。ルートはCです。マイナーですから、サードは、マイナーサードです。5度は、そのまま、パーフェクトフィフスです。7度はマイナーセブンスです。ド、ミフラット、ソ、シフラットが構成オンです。
  • マイナーセブンフラットファイブは、マイナーセブンスのコードのフィフスをフラットフィフスにします。分かりやすくCをルートにした、Cm7-5を作ってみましょう。ルートはCです。マイナーですから、サードは、マイナーサードです。5度は、フラットフィフスです。7度はマイナーセブンスです。ド、ミフラット、ソフラット、シフラットが構成音です。
  • ディミニッシュコードは、マイナーセブンフラットファイブのコードのセブンスをマイナーセブンから更にフラットして、セブンスはダブルフラッとします。分かりやすくCをルートにした、Cdimを作ってみましょう。ルートはCです。マイナーですから、サードは、マイナーサードです。5度は、そのまま、フラットフィフスです。7度はダブルフラットセブンスです。ド、ミフラット、ソフラット、シダブルフラット(ラになります。)が構成音です。

順序立てて構成音を見れば、理解できると思います。ルート音が変われば、当然構成音は変わりますが、考え方は同じです。

コード C と Cm

コード  C  と  Cm

コード  C  の意味は、Rootが  C  でサードはメジャーサード  E  、フィフスはパーフェクトフィフス  G  の 三和音。

コード  Cm  の意味は、Rootが  C  でサードはマイナーサード  Eb  、フィフスはパーフェクトフィフス  G  の三和音。

追記。 
コードは和音です。音をいくつか同時に鳴らします。基本的には1音飛ばしで重ねていきます。

  • CとCmでコードの構成音を見ていきましょう。Cはルート音です。ルート音が1番下になる音になります。Cですからドです。ドから重ねてドミソの和音がCコードです。1度3度5度の3つの音で構成されています。1度は、そのスタート音のことです。3度は1度から鍵盤4つ進んだところです。5度は1度から鍵盤7つ進んだところです。鍵盤の1オクターブには音が12個あります。この12個が繰り返されます。
  • ではCmのコードはどうでしょうか。シィーマイナーと言います。ちなみにCと書いてあるコードは、シィーメジャーです。Cmのコードの構成音はドミフラットソです。Cのコードの真ん中の音を半音下げただけです。1度短3度5度になります。短3度は、1度から見て鍵盤3つ進んだところです。
  • CとCmと何が違うにかというと、音の響きが違います。Cは明るく、Cmは暗く響きます。1音違うだけで、響き方が変わります。
  • コードには4タイプの響きがありますが、そのうち明るいのがメジャーコード、暗いのがマイナーコードになります。