ディグリーネーム 度数表記

ディグリーネーム 度数表記

ダイアトニックコードは、スケール上に積み重ねた7つのコードです。KeyCはドレミファソラシドです。7つのダイアトニックコードは、C Dm Em F G Am Bm-5です。この7つのコードにはそれぞれ機能があります。それが安定のトニック、不安定のドミナント、中間のサブドミナントの3種類があります。Keyが変わっても、この機能は同じです。同じですがKeyGだと、G Am Bm C D Em F#m-5です。これをいちいちルート音で把握すると覚えることは大変です。ここでローマ数字表記で数字で把握します。Keyが12KeyあってもⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦで把握します。普通に1234567で覚えてもいいです。
コード進行を度数表記で覚えていれば、1625ならば、どのKeyでも同じです。KeyCならば。C Am Dm Gです。KeyGならば、G Em Am Dです。どちらもディグリーネーム 度数表記ならば1625です。コードが違っていても機能と役割は全く同じなのです。Keyを変える場合に極めて便利でよく考えられた方法なのです。理解するのが少し難しいですが、だんだんと便利さが理解できてくるでしょう。コードネームで覚えるのではなく機能を優先して覚える方法です。作曲編曲にも便利な方法です。ダイアトニックコードを数字で表して、機能を把握しましょう。Keyが変っても数字で把握していれば、コードの役割が分かるようになります。

裏コード

裏コード

裏コードは代理コードの1つです。ドミナントセブンスの代わりをこなします。結論を先に言えば、Ⅱ度フラットセブンスのことです。正式に歯、サブシュチュエーションオブファイブセブンスコードと言います。サブファイブとも言いますが、通常裏コードと言います。これでは少し難しいので、解かりやすくまとめます。

  • KeyCの時のドミナントセブンスは、G7です。G7の代理コードは、裏コードはⅡ度フラットセブンスなので、Dフラットセブンスになります。なぜドミナントの代理が効くのか。構成音を見てみると、G7はソシレファです。D♭7は、レフラットファラフラットドフラット(シ)です。ここで分かるようにファとシのトライトーンが共通に含まれています。共通音を含み、それがトライトーンなので、解決感を作る重要な音です。ドミナントモーションを起こす要素です。セブンスコードの代理コードです。他のセブンスコードが出てきたときに、減5度上の音にセブンスをつければ、すぐに代理コードが出せます。
  • 5度兼のちょうど真裏の関係になります。G7は、3度がシで7度がファですが、D♭7は、3度がファで7度がシとちょうど逆になっています。同じ機能を持っているということです。

7thコードの使い方は

7thコードの使い方は

7thコードは、トライアドにさらに7度を加えたものです。ストレートで純粋なトライアドとは違い、あやふやな感じ、おしゃれな感じ、あいまいな感じです。JAZZなどに向いています。ロックでは基本的には、ストレートな3和音、トライアドのほうが向いています。JAZZでは、7thコード更にテンションのほうが向いています。メロディーにコードを付ける場合でも、音が4つあるので、選択できる幅が増えます。コードトーンが4つあることで、メロディーに対して使えるコードが出てきます。向いている音楽ジャンルを考えて3和音と4和音を使い分けましょう。
トニックは、3和音のほうが安定します。4和音にするとあいまいさが強くなります。音が少し濁っているということです。4和音にするべきは、ドミナントのセブンスコードです。KeyCだとG7です。ドミナントは、まずセブンスコードにすることで、トライトーンを2つ含みますので、解決感が強まります。ドミナントがトニックに解決することを、ドミナントモーションと言います。トニックは、セブンスを使ってもいいのですが、解決感を強めたい場合はトライアドです。トニックの場合にセブンスコードにする場合、トライアドを使う場合とadd9を使う場合といろいろな方法があります。

4声セブンスコード

4声セブンスコード

和音、コードには基本的に3声と4声のものがあります。3声はトライアドで、3つの音を重ねます。4声はセブンスコードで4つの音を重ねます。トライアドはすっきりしたイメージです。セブンスはおしゃれな感じです。セブンスが偉いのではありません。使い分けが大事です。ジャンルや使う側がどうゆう風な音作りをするのかということです。4声セブンスコードの構成と機能を学びましょう。
Cでいえばまずトライアドはドミソです。ここに2種類セブンスがあります。M7と7です。M7はメジャーセブンスで、長7度です。ドミソシになります。鍵盤なら11個進んだところです。転回してオクターブ下げれば、ドの隣のシです。7はセブンスでマイナーセブンスで短7度です。鍵盤10個進んだところです。ドミソシフラットです。転回してオクターブ下げれば、ドの全音下のシフラットです。4声セブンスコードにはこの2種類だけです。コードの機能はトライアドと同じです。トニックは、ファは含みません。サブドミナントはファを含みますがシは含みません。ドミナントはファとシを含みます。KeyCの場合ですが、これがコードを理解するために重要なものになります。コードを作る場合の重要な音になります。

副和音を使ったコード付け

副和音を使ったコード付け

メロディーにコードを付けるまず最初は、3コードです。3コードは、ダイアトニックコードのⅠとⅣとⅤです。この3つでも十分成立しますが、ダイアトニックコードには残り4つのコードがあります。これらを副和音と言います。これらを3コードの代理コードとして使いますが。しかしダイアトニックコードだけで作る場合には、Ⅶm7-5は基本使わないことが多いです。使ってはいけないわけではありません。基本は、ダイアトニックコードの中の1~6を使って作ります。

  • Ⅰは、トニックです。これの代理になるものが、Ⅲmです。時にはドミナントの代わりをすることもあります。もう1つはⅥmです。構成音が近いものです。ただし、ⅢmからⅠへの進行はあまり使われません。聞こえ方だと思います。しかし絶対ダメというわけではありません。そうゆう使われ方が少ないというだけです。
  • Ⅳはサブドミナントです。これの代理になるものがⅡmです。構成音を見れば近いことがわかります。
  • Ⅴはドミナントです。これの代理になるものが、Ⅲmです。機能から代理になる場合と構成音から使う場合と両方があるので考えないといけません。Ⅶm7-5は、前術の通り、一応例外扱いとなります。

ドミナントケーデンス

ドミナントケーデンス

家電津は終止形のことです。終止形は音楽が終わった感じのする音の響きのことです。ケーデンスがないといつまでも音楽が終わりません。終止形にはドミナントケーデンスとサブドミナントケーデンスの2つがあります。基本、ドミナントケーデンスのほうが解決感が強いものです。サブドミナントケーデンスは、威力が半分になります。ドミナントケーデンスのかたちにも、メジャーキーの場合とマイナーキーの場合があります。5度から1度に戻るものです。シとドの半音進行とミとファの半音進行を含みます。ドミナントからトニックの場合とサブドミナントからドミナントに行ってからトニックの場合とがあります。

  • メジャーキーの場合は、Ⅴ7からⅠに行くパターンです。もう1つは、Ⅶm7-5からⅠの場合もありますがこれはあまり使われません。5度の進行になっていないからです。トライトーンは含みます。サブドミナントからの場合は、ⅣM7からⅤ7からⅠの場合とⅡm7からⅤ7からⅠです。
  • マイナーキーの場合は、3種類です。Ⅴ7からⅠmに行くものですが、ハーモニックマイナーとメロディックマイナーの場合だけです。次はⅤm7からⅠmです。ナチュラルマイナーの場合ですがあまり使われません。トライトーンがないからです。次はⅦdimからⅠmのパターンです。ハーモニックマイナーの場合です。サブドミナントから行く場合は、Ⅳm7からⅤ7♭9からⅠmとⅡm7からⅤ7♭9からⅠmと♭ⅥM7からⅤ7♭9からⅠmと♭Ⅶ7からⅤ7♭9からⅠmです。

サブドミナントケーデンス

サブドミナントケーデンス

ケーデンスは終止形のことです。終止形にもいくつかの種類があります。解決というのは、曲が終わったと人間が感じる音の終わり方のことです。聴覚上そうゆう風に聞こえるというだけのことです。この終わり方、終止感、終わった感の強い弱いが様々だということです。
1番終わった感の強いものがドミナントケーデンスです。ドミナントケーデンスより軽い終止感がえられるものがサブドミナントケーデンスです。弱い終止感はファの音がミの音に半音進行することで得られます。ちなみにドミナントケーデンスは、シとドノ半音進行と、ミとファの半音進行がダブルで含まれています。この2つが含まれているのかいないのかただそれだけのことです。

  • サブドミナントケーデンスの形で軽い終止感、流れが作れます。メジャーキーでは2パターンです。ⅣM7からⅠM7に行くものが1つと代理のⅡm7川ⅠM7に行くものです。サブドミナントからトニックに行くだけのことです。
  • マイナーキーでは、4つのタイプがあります。Ⅳm7からⅠm7。Ⅱm7-5からⅠm7。♭ⅥM7からⅠm7。♭Ⅶ7からⅠm7。少しややこしそうに見えますが、コードの構成音の、ミとファの半音の部分を把握していれば、理解できるでしょう。

音程差2

音程差2

  • 6半音は、トライトーンです。増4度でもあり減5度でもあります。ドミナントのコードを見分けるための非常に大事な音程です。
  • 7半音は、パーフェクトフィフスです。ロックのパワーコードなどで頻繁に出てくる音程差です。非常に安定している音程です。
  • 8半音は、マイナーシックススです。6度と7度はマイナーとメジャーの関係に戻ります。
    9半音は、メジャーシックススです。6度と7度はマイナーとメジャーの関係に戻ります。
    10半音は、マイナーセブンスです。6度と7度はマイナーとメジャーの関係に戻ります。
    11半音は、メジャーセブンスです。6度と7度はマイナーとメジャーの関係に戻ります。
    12半音は、オクターブです。オクターブで同じ音を重ねることをオクターブユニゾンと言います。
  • 13半音は、マイナーナインスです。転回するとマイナーセカンドです。ホラーゲームなどでは多用されます。ジャズなどでも使用注意になっています。クラッシックでは間違いでしかない音程だと言われます。マイナーナインスが1番気持ち悪い音程になります。マイナーセカンドの場合は、ほかの音が加わると不思議につかえてしまいます。しかしマイナーナインスは、非常に厳しくなります。

基本の3コードがわかる5度圏、マイナーキー

基本の3コードがわかる5度圏、マイナーキー

5度圏の並びは、Cからスタートして、5度刻みで並んでいます。C G D A E B G♭( F#異名同音)D♭ A♭ E♭ B♭ Fです。これで1周します。これはメジャーキーの場合ですが、今度はマイナーキーの場合です。Am Em Bm F#m C#m G#m E♭m(D#m)B♭m Fm Cm Gm Dmこれで1周します。

  • KeyAmの時、当然トニックはAmです。サブドミナントのコードは5度下をみれば Dmです。ドミナントのコードは5度上のEmです。他のKeyも同じです。
  • KeyEmの場合は、トニックコードはEmです。サブドミナントのコードはAmです。ドミナントのコードはBmということになります。
  • KeyDmの場合は、トニックコードはDmです。サブドミナントのコードはGmです。ドミナントのコードはAmということになります。
  • KeyCmの場合は、トニックコードはCmです。サブドミナントのコードはFmです。ドミナントのコードはGmということになります。
  • KeyC#mの場合は、トニックコードはC#mです。サブドミナントのコードはF#mです。ドミナントのコードはG#mということになります。

このように5度圏を見ればすぐに、基本の3コードが出てきます。メジャーキーの他にマイナーキーの基本の3コードを把握すると、ダイアトニックコードの6つがすぐに出てきます。とりあえず、マイナーキーも5度上と5度下を意識していればいいです。

基本の3コードがわかる5度圏

基本の3コードがわかる5度圏

5度圏の並びは、Cからスタートして、5度刻みで並んでいます。C G D A E B G♭( F#異名同音)D♭ A♭ E♭ B♭ Fです。これで1周します。これはメジャーキーの場合ですが、

  • KeyCの時、当然トニックはCです。サブドミナントのコードは5度下をみればFです。ドミナントのコードは5度上のGです。他のKeyも同じです。
  • KeyGの場合は、トニックコードはGです。サブドミナントのコードはCです。ドミナントのコードはDということになります。
  • KeyFの場合は、トニックコードはFです。サブドミナントのコードはB♭です。ドミナントのコードはCということになります。
  • KeyE♭の場合は、トニックコードはE♭です。サブドミナントのコードはA♭です。ドミナントのコードはB♭ということになります。
  • KeyEの場合は、トニックコードはEです。サブドミナントのコードはAです。ドミナントのコードはBということになります。

このように5度圏を見ればすぐに、基本の3コードが出てきます。このメジャーキーのほかにマイナーキーの基本の3コードを把握すると、ダイアトニックコードの6つがすぐに出てきます。マイナーキーは、次回に続きます。とりあえず5度上と5度下を意識していればいいです