コードの転回

コードの転回

曲のコード進行がある場合に、通常コード進行が書いてある通りに解釈すると、CGFCFCGAmとなっているとき、
Cはドミソ、Gはソシレ、Fはファラド、Amはラトミですが、このまま鍵盤を演奏するとどうなるのかというと、鍵盤上を左から右へと大きく動かなくてはいけなくなります。これでも別にいけないわけではありませんが、演奏は大変忙しいということになります。ならば、何かいい方法はないかというと、ここでコードの転回という方法が出てきます。

CGFCFCGAmのコード進行を、Cはドミソ、Gはソシレ、Fはファラド、Cはドミソ、Fはファラド、Gはソシレ、Cはドミソ、Amはラトミと弾くよりも、転回させて、
CGFCFCGAmのコード進行をCはドミソ、Gはシレソ、Fはドファラ、Cはドミソ、Fはドファラ、Gはシレソ、Cはドミソ、Amはドミラ、にして弾くと、鍵盤上の左右の動きが小さく簡単になります。演奏もしやすくなります。

左右の動きが大きい弾き方は、熟練した人でも、難しいものです。左右の動きが小さい弾き方は、誰でも簡単に弾く第1歩になります。コードの転回を覚えれば、自由に音を動かして、弾きやすい形にして、どんな曲でも簡単に弾くことが出来るようになります。まずは1オクターブ内に収める弾き方を覚えましょう。

初めて見る楽譜に何を見る

初めて見る楽譜に何を見る

まず楽譜を見たときに何を見ればいいのかをまとめます。いろんな情報が書き込まれていて、なにがなんだかわかりませんが、確認しましょう。

まず3つだけは確認しましょう。

  • まず拍子を確認しましょう。この拍子を確認することにより、リズムとアクセントの付く場所が解ります。更に、1小節に音符がいくつ入るのかが解ります。4分の3、4分の4、4分の5、8分の6など様々な拍子があります。
  • 次は調性、いわゆるKeyの確認をしましょう。楽譜のト音記号やヘ音記号の横に、#、シャープや、フラット、♭が付いていますがその数で解かります。
  • 次は、テンポと構成を見ます。全体の小節数とAメロとBメロ、サビ、などの構成を把握しましょう。何小節ごとの区切りで、Aメロ、Bメロ、サビが構成されているのか把握するだけでも、曲への理解度は違ってきます。テンポは、曲の速さです。どのぐらいの速さで演奏するのかが分かります。1分間に入る音符の数です。4分の4拍子ならば4分音符が1分間にいくつ入るのかということになります。

星をたよりにの場合には、4分の4拍子で、テンポ108で、全体が169小節で、調性はkeyGとなります。まずは、曲について、このぐらいを確認しておきましょう。

ディミニッシュコードの構成音を見てみると

ディミニッシュコードの構成音を見てみると

和音はコードです。宇都を重ねて、同時に鳴らすことです。コードは、音を重ねていき重ね方がいろいろありますが、音の距離、音程の違う重ね方が様々あります。

ディミニッシュコードというコードがありますが、ルート音を基準にして、短3度、マイナーサードの音程で重ねていくコードです。

4和音において。ルートから、短3度、更に短3度、更に短3度で4つの音を重ねていきます。これがディミニッシュコードです。

  • Cディミニッシュならば、構成音は、CE♭G♭Aです。ド、ミフラット、ソフラット、ラです。
  • C#ディミニッシュならば,構成音は、ド#、ミ、ソ、ラ#。
  • Dディミニッシュならば,構成音は、レ、ファ、ソ#、シ。
  • D#ディミニッシュならば,構成音は、レ#、ファ#、ラ、ド。Cと同じ。
  • Eディミニッシュならば,構成音は、ミ、ソ、ラ#、ド#。C#と同じ。
  • Fディミニッシュならば,構成音は、ミ#、ソ#、シ、レ。Dと同じ。
  • F#ディミニッシュならば,構成音は、ファ#、ラ、ド、レ#。Cと同じ。
  • Gディミニッシュならば,構成音は、ソ、ラ#、ド#、ミ。C#と同じ。
  • G#ディミニッシュならば,構成音は、ソ#、シ、レ、ファ。Dと同じ。
  • Aディミニッシュならば,構成音は、ラ、ド、レ#、ファ#。Cと同じ。
  • A#ディミニッシュならば,構成音は、ラ#、ド#、ミ、ソ。C#と同じ。
  • Bディミニッシュならば,構成音は、シ、レ、ファ、ソ#。Dと同じ。

ここでよく構成音を見てみると、ディミニッシュコードは、たった3種類しかないことがわかります。構成音が同じということです。

ドラム、ベースの発展と役割

ドラム、ベースの発展と役割

ドラム、ベースの発展と役割について簡単にまとめます。

冠婚葬祭の時に通りを更新しながら演奏していたものが、マーチングバンドですが、室内演奏に移って、複数の打楽器が1つになり、ドラムセットが誕生します。1人でドラマーがすべてを受け持ちます。
スイングジャズからモダンジャズへ移行します。ドラムの役割は、前者はドラムでのリズムキープが役目で、後者は、聞かせるためのドラムです。

更にリズムアンドブルースに発展しますが、カントリーでは1拍、3拍目の強調から、2拍、4拍目の強調、アフタービートに代わります。バックビートと言います。4分の4拍子の曲で、2拍、4拍目の強調する演奏法です。現代では当たり前の演奏法です。
ベースは、マーチングバンドではチューバが担当です。ジャズはウッドベース、コントラバスが受け持ちます。

モダンジャズでは、ウォーキングベースがリズムキープの役目をします。ここからベースは、dance musicになくてはならない要素になります。rock、pops、R&Bの現代の音楽につながります。

昔の通奏低音の時代は、チェロ、コントラバス、チェンバロの組み合わせで、今のrock、pops、R&Bの音楽の積み重ね方の原型のような、音楽形態です。

メロディ、ハーモニー、リズムにおいても、ドラム、ベースはとても大切です。

指揮者とは

指揮者とは

指揮者は何なのかを箇条書きにまとめますと。

  • その場の状況によって、曲のスピードや音量等のバランスを考え、調整の指示をする。オーケストラと言うシステムの監視役。指揮者は、やりなおしができない。
  • オーケストラの演奏者全員の顔、そして、指等をすべて見渡せられる指揮者にしか
    オーケストラのように100人規模となると全体的にはあわせることはできない。
  • リズムをあわせるのが目的ではなく、演奏者の心をあわせるのが目的。会場にいる観客の心に訴える。舞台の演出家。
  • 演奏が崩壊しそうになる時、指揮者の出すサインによってオーケストラが立ち直ることもある。
    オーケストラ=演奏者、指揮者=リズムをとってあわせる人。
  • 指揮者はオーケストラという楽器を演奏する演奏者。どのような解釈で演奏するのかを最終的に決めるのは指揮者の役割.
  • オーケストラは楽器なので指揮者という演奏者がいなければ鳴ることはない。
    かつては指揮者がオーケストラを支配するという力関係が明確に存在した。最近では指揮者に意見するオーケストラも増えてきているよう。指揮者はつけないなんていう楽団もある。
  • 編成が大きくなり、しくみも複雑な曲になると、指揮者がいないと演奏は不可能。実際の演奏は、メトロノームのように一定ではなく、基本的には、一定のテンポで演奏しながらも、微妙なテンポの変化によって自然に、演奏するためには、ある程度、演奏する人の人数が多くなると、指揮者によるテンポの設定が必要。少人数の弦楽四重奏などは、お互いが聴き合ったり、合図を出し合うことで調整。

曲を作るときに最低3種類のコードがあれば成立する

曲を作るときに最低3種類のコードがあれば成立する

曲を作る場合に、コード進行と使うコードの種類に迷った場合には、とりあえず、3種類のコードがあれば成立します。

もっと突き詰めていけば、2種類のコード、盛り上がりのコードと、落ち着きのコードの2種類があれば、成立します。

小学校に戻って、起立、礼、着席のコード進行は、KeyCの場合は、C、G、Cです。CM7、G7、CM7でもいいですが、4和音でも3和音でも同じです。

ベートーベンの、第9は、CとGだけです。2つのコードだけでも、名曲は名曲です。複雑なコード進行にしていくのは、作り手の意図で、別に複雑にしなければならないわけではありません。ショパンの別れの曲も2つだけです。
とりあえず、1番簡単なコード進行に使う3種類のコードを覚えましょう。ダイアトニックスケールから割り出したダイアトニックコードのⅠとⅣとⅤだけを使いましょう。

KeyCの場合にⅠは、CM7です。Ⅳは、FM7です。Ⅴは、G7です。これらは、トニック、サブドミナント、ドミナントと言います。トニック波戸のコードにも進めて、ドミナントはトニックに戻りたがります。

テンションとか、代理コード、裏コードは、難しいので、後回しにしましょう。但しこの3つのコードの音を転回して組み替えて、スムーズな進行になるようにだけは、ちゃんと試みましょう。これをヴォイシングと言います。

ギターの指板のあれこれ

ギターの指板のあれこれ

ギターの指板には様々な木が使われています。それぞれに特徴があります。フィンガーボードの色を見ると、使われている木材が解ります。

メイプルは、クリーム色です。ほとんど塗装が施されています。サウンドは鋭くシャープな跳ね返りの強い材質だと言われています。レモンオイルやオレンジオイルも程よく効きます。
ローズウッドは茶色です。無塗装の場合が多いです。やわらかい、ソフトな音で暖かいサウンドの特性があります。レモンオイルやオレンジオイルを多く塗りすぎると木が膨張して、あまり良くないので、ほどほどにしましょう。水分も吸収しやすい特徴があります。幅広く使われていて、重くない材質です。安いギターから高級なギターまで様々に使われています。

エボニーは黒っぽい色です。無塗装の場合が多いです。メイプルとローズウッドの中間の音質です。レモンオイルやオレンジオイルを多く無理すぎると木が膨張して、あまり良くないので、ほどほどにしましょう。水分も吸収しやすい特徴があります。重い材質です。滑りのいい素材だといわれています。滑りがいいので、テクニカルなことをする人に向いています。高級のものに使われています。ローズウッドよりも幅広い演奏要素に対応します。

楽器のお手入れ用クロス

楽器のお手入れ用クロス

楽器は使用すれば汚れます。お手入れの基本は、使った後は拭くということです。何もお手入れをしないより、ティッシュでも普通の布でもお手入れしたほうがいいですが、専用のもののほうが、楽器に傷は尽きません。シンセサイザーの場合は、割と、何でもいいと思います。しかしアコースティック楽器の場合は、多少なりとも気を使わないといけません。
マイクロファイバークロスというきめ細やかなクロスがあります。簡単に言うと大きな広い、眼鏡ふきです。名団も通常のクロスよりやや高めです。洗濯しての使いまわしに対応しています。

楽器によってですが外側に、ワックスがついているものがかなりあります。したがって、ワックスがついているところに使うクロスと、それ以外の部分を拭くクロスと、別にしなければ、ワックスをのばして、汚れも伸ばしているだけになります。別々に2枚使いましょう。ピアノなどが典型的です。

クロスは洗って使いまわす人と、使い捨てにする人の2タイプに分かれますが、どちらでも、好きなほうを選べばいいと思いますが、普通の荒いクロスは、洗ってもごわごわになって、楽器を傷つけるだけです。基本は消耗品ですので、適当と思われるタイミングで、新しいものと交換しましょう。楽器を長持ちさせるために、大切なことです。

ベース、メロディアス、ルート弾き、リズム

ベース、メロディアス、ルート弾き、リズム

ベースのアレンジにおいての基本の基本をまとめておきます。

ベースを構築する場合の大切なことは、まずリズムが大切であるということです。リズムを作る土台はドラムの人と、ベースの人が土台を作りますので、ベースは打楽器に合わせないといけません、ベース音は、特にバスドラムの音と合わせましょう。リズムが狂ってしまえば、もともこもありません。
これを踏まえたうえで、1番安定するベースは、コードのルート音を弾く方法です。単純な方法ですが、安全で、コードのハーモニーが安定します。単純に8分刻みでも、16分刻みでもいいですが、コードが鳴っている場合。そのコードのルート音のみ弾きます。もちろん4分でも構いません。これが基本中の基本です。

ロックなどでは、ルート弾きが多く用いられています。ストレートで、パワフルなベースラインが作れます。コードが変わる部分でルート音が鳴っていると、安定して聞こえます。

次はコードのルート音と5度と、オクターブの音を使ってベースを構築します。これも単純ですが安全な方法です。

次はスケールを理解して、メロディのようにベースをアレンジしていきますが、スケールへの理解がないと解らなくなります。ところどころ、しっかりとしたルート音を入れていかないといけません。
ベーシストの人は更に、この土台の上に、スラップなどの奏法が加わり、広がっていきます。

ベースの耳コピ

ベースの耳コピ

耳コピというのは、楽譜やタブ譜などに頼ることなく耳だけで曲を聴いて、音を探して、曲をコピーすることです。

歌を歌っているのもメロディを耳で聞いてコピーしていることなので、同じことです。コードでもベースでも、リズムパターンでも同じことです。耳コピは、音の高い低いの判断がつけば、音を探せます。一般的に言われていることは、ベースの音をとることは難しいです。もちろんコード、和音をとるのも難しいです。

まず聞こえにくいのが低音域です。聞こえにくいので、DAWソフトなどで、イコライザーをかけて高音域を除いて、低音域を聞こえやすくしたり、ベースを1オクターブ上げて聞こえやすくしたりするテクニックがありますが、普通、ここまでする人はいないでしょう。

とりあえず耳で聞いて、口に出して音が歌えれば、音が取れているということです。もしくは楽器を弾いて、同じ音を探ります。

Windowsのパソコンに、最初から入っている、Windows medeia playerの再生ボタンを右クリックすると、曲の再生をスローもしくはファーストに出来るので、スローにして聞いてみれば、音を格段に探しやすくなります。

耳コピという技術は、結局のところ、音が高いか低いかを判断していく技術です。