アクティブベースとパッシブベース

アクティブベースとパッシブベース

エレキベースにも種類があります。プレシジョンベースとかジャズベースといった形の種類ではありません。アクティブベースとパッシブベースという内臓機構の違いで、2タイプに分かれます。
まずアクティブベースですが、中にプリアンプが内蔵されていますので、信号を持ち上げます。持ち上げるので信号は強くノイズが乗りにくくパワーがあります。音圧が上がります。イコライザー機能もついているので。音をいじることが可能です。しかし、電池が必要になります。9ボルトの電池はコスト高です。電池の消耗とともに音が変わるのがデメリットだと言われます。アンプをくぐらしているので、楽器の音色というよりもアンプの個性が前面に出てしまいます。音がそろって安定化します。エフェクトのかかりが良くなります。派手な音になるということです。
パッシブベースは、プリアンプが内蔵されていません。信号は弱めですが、ナチュラルな弾き手の個性が出やすい特徴があります。鳴らしたい音色を作りやすく、ダイナミクスを出しやすいのが、パッシブです。電池交換の必要はもちろんありません。バンドの音になじみやすい音が出ます。シールドが長いと信号劣化します。エフェクトののりが弱く、ノイズは乗りやすくなります。環境により音の鳴りが変わります。アンプの助けはありません。

楽器上達の秘訣は

楽器上達の秘訣は

楽器がうまくなる上達の秘訣がいろいろあります。一般的に言われることをまとめます。

自分自身の姿を客観的に外から見ることが重要なのですが、まず出来ることは、演奏する姿を鏡に映すことです。鏡に映せば悪い部分が、客観的に把握できます。鏡に映す意外にもタブレットやスマホの動画機能を使い自分撮りをすると自分の演奏スタイルが見れます。もちろんビデオカメラや、コンデジやミラーレス1眼や1眼レフを持っているなら更に、いい映像で録画出来ます。しかし今はフルハイビジョンノ映像をスマホやタブレットで撮影できるので、まずは、スマホを使いましょう。

自撮りの延長ですが2つ目には、録音してみるということです。演奏の音を録音すれば、これもまた客観的に演奏の良い悪いが解ります。音だけを聞いてみることも、上達の秘訣です。これもまずはスマホでいいでしょう。こだわりだすと、マイクがどうしたとか、オーディオインターフェイスがどうしたとかゆうことになりますので、持っている機材で録音して聞いてみましょう。
最後は、人前で演奏しましょう。大勢の前でなくてもいいので1人でも2人でも、人前で演奏しましょう。人前だとプレッシャーがかかった状態になります。このほうが上達は早まります。

楽器の種類㉕ クラリネット

楽器の種類㉕ クラリネット

クラリネットの歴史は1700年ごろにできたシャルモーという楽器が起源です。1800年代の後半ごろに今のクラリネットが形として完成しました。キーの並び方が2種類あります。ドイツ式とフランス式です。ドイツ式は、エーラー式と言います。フランス式は、ベーム式と言います。ちなみに日本では、フランス式のベーム式が普及しています。
クラリネットは木で出来ています。木管楽器です。シャルモーという楽器は柘植でできた楽器ですが、クラリネットは、ローズウッドまたはグラナディアという木材で出来ています。
クラリネットは、ドイツ・ニュルンベルクのデンナー1655-1707が、1700年頃にシャリュモーを改造して製作したのが始まりです。シャリュモーはフランスの古楽器で、シングルリードの円筒形木管楽器で、18世紀の後半頃までオーケストラに使用されていたといわれているが、現存する楽器は作者不詳のものが多く、関連資料もわずかしか残っていないため、製作年代はよくわかっていません。

ポルトガル語ではチャラメラ、イタリア語ではチャラメッラ、フランス語では「シャリュモーと言います。 英語では「ショーム、ドイツ語ではシャルマイ。
クラリネットは、移調楽器です。B♭管と、A管とE♭管の3種類です。クラリネットには、アルトクラリネット、バスクラリネット、コントラアルトクラリネット、コントラバスクラリネット、など様々な大きさがあります。

楽器の種類㉔エレキベースの歴史

楽器の種類㉔エレキベースの歴史

ベースは、楽器の名前ですが、そのまんま、担当する音域をさしています。当然低音域を担当するのでベースです。ベースの音は強力な音の支配力があり、ベースで和音の響きなどが決まってしまいます。

ベースの歴史は、クラッシックのヴィオラ・ダ・ガンバから始まって、コントラバス、ウッドベースに発展します。更に、ここからエレキベースに進化します。低い音を出すためにコントラバスは弦が太くて、楽器も巨大です。弦の振動がゆっくりであるために、巨大なのです。持ち運びは、当然大変です。さらにフレットが存在していないので、音程をとるのが大変です。音を出しことは出来ても正確な音を出すのは、至難の業です。

そこで1951年に、フレットが付いて、小型化した、正確なベースという意味のプレシジョンベースが登場します。フレットのおかげで、正確な音が出せます、それがプレシジョンベースです。

ここから更に、進化します。1960年にダブルのピックアップが付いた、ジャズベースが登場します。ピックアップが2つになり、音作りの幅が広がります。音が作りやすくなりました。この形のベースから現在に至るまでほとんど形は変わらず、完成された楽器です。1番多く使われる、ベースのスタンダードです。

楽器の種類㉓トロンボーン

楽器の種類㉓トロンボーン

トロンボーンは、金管楽器の一種です。細長くて管が伸び縮みします。チューバやトランペットやホルンと同じ仲間です。その当時、この楽器は協会のサポート楽器で、このころのヨーロッパでは、協会内に楽器は持ち込めないということになっていましたが、オルガンとトロンボーンは、讃美歌のサポート楽器として、中に入ることが許されていました。通称、神の楽器と言われています。

トロンボーンは人間の声に近い楽器と言われています。音域は中低音です。ピアノの鍵盤の位置関係としては、中央のドから下に1オクターブ半、中央のドから上に1オクターブぐらいです。
トロンボーンにも種類があります。高い音域のほうから、ソプラノトロンボーン、アルトトロンボーン、テナートロンボーン、テナーバストロンボーン、バストロンボーン、コントラバストロンボーン、といろいろあります。
テナートロンボーン、テナーバストロンボーン、バストロンボーン、の3種がよく使われるトロンボーンです。

テナートロンボーンは、ジャズやポップスでも多く使われるものです

テナーバストロンボーンは、オーケストラ、吹奏楽は、これが使われます。
オーケストラの初期のころには、トロンボーンは、使われていません。モーツァルト、ベートーベンの初期の頃には、トロンボーンは入っていません。ベートーベンの運命にはトロンボーンが使われています。

平行調、マイナーキーを見極めるには

平行調、マイナーキーを見極めるには

メジャーキーには必ず対となるマイナーキーが存在します。KeyCのメジャースケールはドレミファソラシドですが、並行長は、KeyAのナチュラルマイナースケール、ラシドレミファソラがそれに当たります。使われている音は全く同じです。同じ音を使っているにもかかわらず、Keyの音と音階の並び方音程の違いで、全く違う響きの音階になります。平行調の関係は、メジャースケールの短3度下がナチュラルマイナースケールのトニックです。逆に言えば、ナチュラルマイナースケールの短3度上がメジャースケールのトニックです。

メジャーキーとマイナーキーが曲には存在し、同じ音を使い、同じ調合を共有しています。丁寧にマイナーキーと書いてくれていればいいですが、なかなかそうゆうことはありません。同じ音を使っていても旋律が違います。

では五線譜に書かれた場合に、リレイティブキーは同じ調合ですから見分けがつきません。パッと見たときに、メジャーキーかマイナーキーなのかは、曲を見ないと解りません。使われているコードを見てナチュラルマイナースケール上のコードが、配置されているのかを判断しないといけません。もちろん曲調がマイナーの感じなのかを判断する手もあります。

近親調と遠隔調について、マイナーキーの場合。

近親調と遠隔調について、マイナーキーの場合。

Ⅰm、KeyCmが、転調する先の調が近い関係か遠い関係かによって、転調感が変わります。
まず同主調のCですが、ここは近親調ではなく遠隔調になります。注意しましょう。コードを借りる借用の場合は、借りてくることは、同主なので容易です。転調した場合は、強い転調感になります。パラレルキーと言います。
近親調は、以下の通りです。気が付くと思いますが、KeyCmのダイアトニックコードの関係と同じになっています。

  • 平行調。KeyE♭です。リレイティブキーと言います。
  • 属調。KeyGmです。5度マイナーになります。ドミナントマイナーキーです。
  • 属調の平行調。KeyB♭です。ドミナントマイナーキーのリレイティブキーになります。
  • 下属調。KeyFmです。サブドミナントマイナーキーです。
  • 下属調の平行調。KeyA♭です。サブドミナントマイナーキーのリレイティブキーになります。

この5つ以外はすべて遠隔調です。近親調というのは、強くKeyが変わった感じがありません。遠隔調は、強い転調感が得られます。転調を使いこなす場合に知っておくと、転調のコントロールがしやすくなります。
Ⅰm度から見てⅡm-5、Ⅲ、Ⅳm、Ⅴm、Ⅵ、Ⅶという関係になっています。ダイアトニックコードが分かっていれば、転調先の感じがつかめます。
マイナーキーもメジャーキーと基本は同じことです。

近親調と遠隔調について

近親調と遠隔調について

KeyCが転調する先の調が近い関係か遠い関係かによって、転調感が変わります。
まず同主調のCmですが、ここは近親調ではなく遠隔調になります。注意しましょう。コードを借りる借用の場合は、借りてくることは、同主なので容易です。転調した場合は、強い転調感になります。パラレルキーと言います。
近親調は、以下の通りです。気が付くと思いますが、KeyCのダイアトニックコードの関係と同じになっています。

  • 平行調。KeyAmです。リレイティブキーと言います。
  • 属調。KeyGです。ドミナントキーと言います。
  • 属調の平行調。KeyEmです。ドミナントキーのリレイティブキーになります。
  • 下属調。KeyFです。サブドミナントキーと言います。
  • 下属調の平行調。KeyDmです。サブドミナントキーのリレイティブキーになります。

この5つ以外はすべて遠隔調です。近親調というのは、強くKeyが変わった感じがありません。遠隔調は、強い転調感が得られます。転調を使いこなす場合に知っておくと、転調のコントロールがしやすくなります。
Ⅰ度から見てⅡm、Ⅲm、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵmという関係になっています。ダイアトニックコードが分かっていれば、転調先の感じがつかめます。
これを踏まえたうえで、マイナーキーの場合に続きます。

ハーモニックマイナースケールが適応されるコード

ハーモニックマイナースケールが適応されるコード

ハーモニックマイナースケールの音程は、P1,M2,m3,P4,P5,m6,M7,P8になります。ナチュラルマイナースケールと比較して、7度がメジャーの音程になりました。KeyがCの場合にはドレミ♭ファソラ♭シドになります。3度と6度がマイナーの音程です。7度は、メジャーセブンスになります。

これは、ナチュラルマイナースケールと違って、Ⅴm7のコードが、ドミナントの機能を持っていないので、ドミナントモーションの機能を持たせるために、7度を半音上げました。KeyCでダイアトニックコードは、 CmM7、Dm7-5、EbM7#5、Fm7、G7、AbM7、Bdim7、となります。Ⅴ7になりました。
では、ハーモニックマイナースケールのアボイドノートは、♭6になります。ナチュラルマイナースケールと同じです。ハーモニックマイナースケールがどうゆうコードに適応されるのかというと、ⅠmM7コードになります。更に3和音の場合、Ⅰmも適応されます。この場合7度がなっていないので、ナチュラルマイナースケールでも適応されますし、ハーモニックマイナースケールもいけます。4和音の時は7度が鳴っているので、制約を受けます。この場合はハーモニックマイナースケールが適応されるコードです。トライアドとセブンスでは、変わるので注意しましょう。

マイナーキーのダイアトニックコード

マイナーキーのダイアトニックコード

ドレミファソラシドがメジャーダイアトニックスケールです。ここから平行長のラシドレミファソラがAのナチュラルマイナースケールです。

更にハーモニックマイナースケールとメロディックマイナースケールがあります。

まずこの4つの音程を把握しておきましょう。

メジャースケールは、P1,M2,M3,P4,P5,M6,M7,P8です。ダイアトニックコードは、keyCで3和音/  C  Dm  Em  F  G  Am  Bm-5    4和音/  CM7  Dm7  Em7  FM7  G7  Am7  Bm7-5です。
ナチュラルマイナースケールは、P1,M2,m3,P4,P5,m6,m7,P8になります。3度6度7度がマイナーの音程です。ダイアトニックコードは、KeyCでメジャースケールとは音程の並びが違うので、当然できるコードも違ってきます。Cm7、  Dm7-5、  EbM7、  Fm7、  Gm7、  AbM7、  Bb7、となります。

ハーモニックマイナースケールの音程は、P1,M2,m3,P4,P5,m6,M7,P8になります。ナチュラルマイナースケールと比較して、7度がメジャーの音程になりました。これは、Ⅴm7のコードが、ドミナントの機能を持っていないので、ドミナントモーションの機能を持たせるために、7度を半音上げました。KeyCでダイアトニックコードは、 CmM7、Dm7-5、EbM7#5、Fm7、G7、AbM7、Bdim7、となります。Ⅴ7になりました。

メロディックマイナースケールの音程は、P1,M2,m3,P4,P5,M6,M7,P8になります。KeyCで、ダイアトニックコードは、CmM7  Dm7  EbM7♯5  F7  G7  Am7-5  Bm7-5  となります。下りはナチュラルマイナースケールと同じです。昇りのみです。