ゴーストノート

ゴーストノート

ゴーストノートは、幽霊音ですが、基本的になっているかいないか分からないぐらいの小さい音量の音です。ドラムのパターンなどでは、小さいスネアの音が鳴っていますが、それがゴーストノートです。リズムパターンやフィルインの中の小さい音です。

  • ベースやギターなどの実音と実音の間に入っている、パーカッシブな音がそうです。実音の間の隙間、16分音符のタカタカタカタカを全部ゴーストノートで埋めて見ると、リズムを鳴らしていることが分かります。そして実音が入る部分と、何も鳴らさない部分が実際には、あって、演奏されます。ベースなどで、ゴーストノートは16分を感じて、刻んでいる感覚のものです。もちろん8分を刻んでも構いません。要はリズムを刻んでいるということです。ミュート、消音のテクニックとも関係してきます。
  • もちろん単なるダイナミクスの小さい音ということも出来ます。強弱、メリハリ、ノリ、やグルーブ間の、大事な部分です。スピード感も得られます。ゴーストノートが無いと、何か物足りない感じになります。ゴーストノートがあるだけでプロっぽくなります。
  • ゴーストノートとは和製英語なので、本来は英語では、グレースノート、greacenoteです。

グルーブとノリ

グルーブとノリ

DAWなど作編曲の場合、知っておく必要があります。知らずにパソコンで作編曲すると、機械演奏になります。自分で演奏すれば、機械的なノリのなさは解消出来ますがすべての楽器を演奏できる人はいないので、やはり知っておくべきことです。

メロディーとリズムとハーモニーが音楽の3要素です。グルーブとノリというものがありますが、何がグルーブとノリを決めているのかまとめます。ノリはリズムや音量の変化、などの揺らぎのことです。特に気持ちの良いものを、ノリが良いなどと言います。

  • 強弱。まず強弱のないもの、常に1定のものはノリがあるものではありません。強い部分と弱い部分が必要です。
  • 規則性のある強弱。強弱があればよいというわけではなく、ある程度の規則性が必要です。アクセントがどこの付いているのかが大事です。表拍にアクセントのあるオンビートとウラ拍にアクセントがあるアフタービートなどの、規則性が必要です。これでノリが変わります。
  • タイミング。音の入るタイミングがジャストだと機械的です。少し前とか少し後ろなど、音の入る場所が変わると、人間的でノリが生まれます。人間の演奏は、少しずれています。
  • 音の長さ、音を切るタイミング。ベースなど音の長さで、ノリが変わります。短く切るか、長く伸ばすかによりノリに変化が出ます。

テンポとリズムとグルーブ

テンポとリズムとグルーブ

テンポというのは、1分間に4分音符がいくつといった、単純な速さです。BPMで60とかBPM120といった表記をします。テンポは、基本的にジャストで正しく拍を刻みます。
ここからリズムですが。リズムになると、拍に強弱と緩急がついて、より音のうねりを伴ってきます。より平面なテンポからより立体的なものに変わります。テンポとリズムは違います。リズムは、一般的に円でとらえましょうと言われますが、要は強さ、ベロシティーとスロー、ファーストの変化が複雑についてくるということです。ここでノリとかが生まれてきます。

リズムで生まれたノリを更に強めて、グルーブがあります。外国の人たちのノリ、グルーブ感は、拍の裏を常にとっていることにあります。日本人は、表、ジャストのリズムのとり方をするパターンがかなり多くあります。黒人の人たちの素晴らしいグルーブ感は、拍の頭から32分の1音符分遅らせてリズムを刻んでいたり、更に32分の1音符+64分の1音符分遅らせてリズムを刻んでいます。もちろん複雑にリズムが前のめりしたりもします。
しかし日本人のリズム感グルーブと外国人のリズム感グルーブは言語に由来するものなので日本人が真似しようとしてもそう簡単に獲得できるものではありません。外国人ぽく歌っても何かが違うのは、このためです。例えば日本語で歌うと星という言葉は音符2つで2シラブルですが、英語では,Starは、音符1つで1シラブルです。尚且つStarという言葉の中にすでに強弱が存在しています。日本語では、ほとしで強弱はありません。

グルーヴ

グルーヴ

グルーヴとは、ノリのことである。ノリは心地よさでもある。ではのりを決める要素はいったい何なのか?。
まず、通常のリズムは、正確に拍を刻む。メトロノームの刻むリズムは正確無比で完璧なものであるが、これではノリは生まれない。

ここにベロシティー、音の強弱が加わると、グルーヴが生まれ始める。まず強弱が、グルーヴの1つの要素であることはまちがいない。音の大きさや小ささや音色の違いでもグルーブは生まれる。
もう一つは、シンコペーション、アンティシペーション。リズムがジャストに演奏されたものは、無機質で味気ない。これをジャストの位置から、前や後ろにずらしていくと、不思議とグルーヴ感、ノリが生まれる。人間の演奏は、絶対ジャストなどということはありえない。このジャストでない演奏や意図的に、前や後ろにシンコペーション、アンティシペーションさせたり、音と音の間隔を変えていくことでグルーヴ感が生まれる。

グルーヴは、自然にリズムに乗る、ノリの感覚である。ずれやはねもグルーブの重要な要素である。リズムやテンポやシンコペーション、アンティシペーションやベロシティーや楽器の音色や奏法や音の間隔や性別、年齢、国や人種や歴史や文化や音楽の種類など、様々な要素か絡んで、独特のグルーヴ感が生まれます。