近親調と遠隔調について、マイナーキーの場合。
Ⅰm、KeyCmが、転調する先の調が近い関係か遠い関係かによって、転調感が変わります。
まず同主調のCですが、ここは近親調ではなく遠隔調になります。注意しましょう。コードを借りる借用の場合は、借りてくることは、同主なので容易です。転調した場合は、強い転調感になります。パラレルキーと言います。
近親調は、以下の通りです。気が付くと思いますが、KeyCmのダイアトニックコードの関係と同じになっています。
- 平行調。KeyE♭です。リレイティブキーと言います。
- 属調。KeyGmです。5度マイナーになります。ドミナントマイナーキーです。
- 属調の平行調。KeyB♭です。ドミナントマイナーキーのリレイティブキーになります。
- 下属調。KeyFmです。サブドミナントマイナーキーです。
- 下属調の平行調。KeyA♭です。サブドミナントマイナーキーのリレイティブキーになります。
この5つ以外はすべて遠隔調です。近親調というのは、強くKeyが変わった感じがありません。遠隔調は、強い転調感が得られます。転調を使いこなす場合に知っておくと、転調のコントロールがしやすくなります。
Ⅰm度から見てⅡm-5、Ⅲ、Ⅳm、Ⅴm、Ⅵ、Ⅶという関係になっています。ダイアトニックコードが分かっていれば、転調先の感じがつかめます。
マイナーキーもメジャーキーと基本は同じことです。