ビブラートに代わる音尾装飾、インコード、インスケール

ビブラートに代わる音尾装飾、インコード、インスケール

クラッシックな音尾装飾としてビブラートがあります。しかしビブラートを使うだけで、古いというイメージを与えてしまいます。ビブラートが悪いわけではありませんが、それもまた事実ですし、時代の流れです。そこでビブラートに代わるもの、洋楽のポップスやロックで多用される、音尾装飾があります。ビブラートに代わる新しい音尾装飾です。
まず、ビブラートは音尾に、ラーあ~あ~あ~あ~あ~と伸ばしますが、それに代わって、インコードというのがあります。

インコードは、メロディーがドレミとなっている場合、最後の音のミを真ん中に含むコード、Cの構成音のドかソに音程を変えて伸ばします。したがって、ドレミードーーーもしくは、ドレミーソーーーのどちらかになります。長三度の上か下に音程を変化させるということです。

もう1つは、インスケールです。インスケールは、メロディーがドレミとなっている場合、最後の音のミのスケールの1つ上の音、もしくは1つ下の音に音程を変えて伸ばします。したがって、ドレミーレーーーもしくは、ドレミーファーーーのどちらかになります。スケールを1つ下がるか上がるかということです。

録音した声に違和感があるのはなぜ

録音した声に違和感があるのはなぜ

録音した自分の声を初めて聴いたときに、大抵の人は、自分の声と違うという違和感を感じます。まして歌っている歌声は、音程があったり裏声だったり、更にミックスされていたり、通常の話し声とは全く違う違和感があります。なぜ自分の声と違うと感じるのかをまとめます。

普通、声を出すと人間の体の中、頭蓋骨の中に音が響いています。この内耳に響いている声がまず自分が聞いている音です。更に声が外に出て、その外に出た声、音が、外耳から聞こえてきます。この体の中に聞こえる声と外から聞こえる声が、ミックスされた声を、自分だけが聞いています。他人はこのミックスされた声は知りません。

他人は、外から聞こえる声しか聞いていません。録音した声が他人の聞いている、自分の本当の声です。自分だけが、自分の本当の声を、録音しない限り知らないということになります。自分の声がへんてこに聞こえるのは、こうゆう理由があります。大体の人が自分の声が好ましくは感じません。

録音したものを何回も聞いていると、不思議なことにこの違和感が取れてくるといわれています。自分に対するイメージも変わりますので、自分の声を積極的に聞いてみましょう。

ビブラートの種類

ビブラートの種類

ビブラートは音の装飾の中の1つです。歌や楽器に用いられる奏法ですが、音楽における長く伸ばした音の装飾です。長く伸ばした音の音程装飾には、ビブラートやインコードやインスケールといったものがあります。その中のビブラートは、文字で書くのは難しいですが、ああああああああああああああああああああああああといった感じになります。主にフレーズの終わりに付けます。

長く音を伸ばす装飾のビブラートには、主に3つのタイプがあります。以下にまとめます。

  • まず1つ目は、アフリカの民族音楽に出てくるもので、音色2種類を周期的に変化させるものです。非常に特徴のあるビブラートです。
  • 2つ目は、音圧差ビブラートになります。音圧差ビブラートは、1番ポピュラーで使用頻度の高いものです。これは音の強さが周期的に変化します。これは音程、ピッチは変わりません。あくまで音の強弱です。木管楽器などで使用されます。
  • 3つ目は、音程差ビブラートです。こちらは違う音程の音を交互に周期的に変化させるものです。非常に強い、パワフルなビブラートです。これは主に演歌などに多用されるものです。人間の声は、2と3が組み合わされる場合もあります。弦楽器などが使用します。

この声を出しているときは、声帯はこんな感じになっています。

この声を出しているときは、声帯はこんな感じになっています。

様々な声を出しているとき、声帯はこんな状態になっています。イメージできれば、声の出し方、発声法がわかります。声帯は、2つのひだ、粘膜です。声を出すイメージは、指でチョキを作って、その内側に息を吹いて空気が通る時のようなイメージです。声帯の内側に空気が通るときひだは細かく振動して声になります。では以下の声の時、声帯はこんな感じになっています。

  • 低音域。低音域を出すときはほとんど声帯が開いている状態になっています。8割ぐらい開いている状態です。
  • 中音域。中音域を出すときは半分ぐらい声帯が閉じた状態になっています。
  • ミックスボイス。ミックスボイスを出すときは、中音域よりさらに声帯が閉じた状態になっています。8~9割ぐらい閉じた状態です。ハミングにかなり近くなります。
  • ハミング。ハミングは口を閉じて鼻に響かすように発声します。ハミングを出すとき、声帯はピッタリ閉じた状態になっています。ミックスボイスを出す時に近い形になります。
  • 裏声、ファルセット。裏声、ファルセットを出すときは、声帯は離れた状態になっています。ハミングとは、全く逆です。息が多く漏れる状態です。

発声練習、エッジボイスとは?

発声練習、エッジボイスとは?

発声練習法の中にエッジボイスというものがあります。言葉で書くのは非常に説明が難しいのですが、通常のあの発音はああああああああああああああとなりますが、エッジボイスで声を出すとあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”というようにあに点々がついた感じ、あに濁点がついた感じになります。このとき声帯は締めつけられて、のどを痛めることもなく、尚且つ声帯を動かす筋肉を効率よく鍛えることが可能です。更に声帯を動かす筋肉をうまくコントロールする練習になります。結果的に高い声を出せるようになったり、地声と裏声を混ぜるミックスボイスが出せるようになるというものです。
エッジボイスには、高い声を出す感覚や、ミックスボイスを出す感覚がつかめる力がありますが出し方の説明が意外と難しいです。あまりきれいな表現ではないですが、のどの痰を切るときのあ”を発音してみてください。なんとなく声帯の閉鎖感覚がわかるのではないでしょうか。

エッジボイスが出来るようになったら、好きな歌でいいので、1曲を通してエッジボイスだけで歌いましょう。音量が大きくないので、どこでも練習が出来ます。但しちょっと変な人だと思われるでしょうが。

音程を作る喉、声帯のしくみ

音程を作る喉、声帯のしくみ

のどのところにある声帯がどうやって音程を作り出していくのかをまとめておきます。

のどには声帯があります。声帯の周りにはいろんな筋肉があります。声帯自体は粘膜です。

楽器、特にギターの弦を思い浮かべるといいですが、ギターの弦は、強く引っ張ると高い音が出ます。弱く引っ張ると低い音が出ます。引っ張って高い音、緩めて低い音というように、音程を作り出しています。声帯も楽器の弦も仕組みは全く同じです。人間の声も1つの楽器であるとも言えます。

自分の声帯を伸びちじみさせて歌っています。音の高低をこうやってつけています。楽器も大きいもの、小さいものがあります。大きなコントラバスは低い音が出ます。小さなミニギターは高い音が出ます。声帯も声帯自体が大きければ低い音が出て、声帯自体が小さければ、高い音が出ます。声帯の大きな男性は低い音が出て、声帯の小さな女性は高い音が出ます。その声帯を伸びちじみさせて更に、音程を上げたり下げたりします。声帯に基本の大きさがあるので出せる音の限界はおのずと決まってしまいます。

男性が更に高い音が出るのかといえば、理屈でいえば更に強い力で声帯を引っ張れれば出るのでしょうが、現実は不可能です。

高い声を作ろう!!

高い声を作ろう!!

高い声を出していくときのコツとやり方をまとめておきます。

高い声は、声を上にもって行くようにします。頭のてっぺんに声を抜いていくように出していきます。地声が強い人はより意識を頭のてっぺんにもっていくようにしましょう。息が上に行くような感じです。息というか、声を当てる場所があります。軟口蓋という場所があります。軟口蓋は、口の中の奥の上側の柔らかいところです。ここに息、声を当てて高い声を作りましょう。声を抜く方向を後頭部に抜くようにもっていってもかまいません。
一番高い声は頭のてっぺんに抜きますが、ここに低い声をミックスしていきます。ミックスする場合に、低音成分をミックスしないと、頭のてっぺんから抜いた声は、裏声のパワーのない高い声になってしまいます。混ぜると強い声になります。低音を混ぜる場合には、首の後ろから声を抜く感じになります。低音は、舌の付け根に向かって出す感じです。頭のてっぺんに抜く声、後頭部に抜く声に首の後ろに抜く声を混ぜて声のパワーを強めます。2方向に声を抜く感じになります。
声は、口から前に出すようなイメージがありますが、実は頭の上や舌の付け根や後頭部、首の後ろなど、イメージとは逆の方向に声を運ぶ感じです。

音程を外さないためには

音程を外さないためには

音程を外してしまうことには、いくつかのパターンや理由があります。まとめておきます。

  1. 高い音の時に声が大きくなり、バックのオケが聞こえなくなります。この時に音程を外すことが多くなります。
  2. 自分の声に注意しすぎて、バンドの楽器の音を聞かないと、音程を外すことが多くなります。楽器に7~8割の意識を置くことが大事です。自分の声ばかりを聞いてしまうと、必ず音程を外します。外した音程は大体の場合、フラットします。正しい音程より低くなるということです。
  3. スケールの練習不足のために音程を外すことが多くなります。ラやシやミが低いことやファが高いことが多くなります。逆に言えばスケール練習をすればよいということです。
  4. はっきりと歌っていない場合に音程を外すことが多くなります。

では音程を外さないためにはどうするのかということですが。離れた音程に移動すると必ずしゃくりという現象が起こります。低い音から離れた高い音に行くとき、目的の音に入るのに少し低い音から入って音を探ってしまう現象です。これを防ぐには、練習の時に頭の中でその音を鳴らしてイメージしてから、実際に発音するということをします。いきなり音を出してはずしてしまうのを防げます。

言葉の響き

言葉の響き

歌には言葉が使われます。その言葉の音にした時の響きについてまとめます。特に気を付けるものをあげておきます。

  1. まず破裂音。破裂音は、50音の中のカ行とガ行、タ行とダ行、バ行とパ行がそれに当たります。発音するとわかりますが、強い空気と唾が飛ぶような発音です。そのためマイクなどにぶつかる空気は、ポップノイズになるほどです。これを防ぐのがマイクのポップガードです。但しフレーズの頭に入れると強い印象を与えます。さらに濁音の場合には、音の濁りも追加されるので力強いですが、音は汚くなります。インパクトを加える効果はあります。
  2. 次は、歯擦音です。サ行とザ行は歯を噛み合わせて息を吐いては発音しますので、シーという空気の漏れるような耳障りな音が出ますので、音楽では注意されている音です。かなりの高い周波数の音が耳につきます。Mixにおいてこの音を抑えるプラグインエフェクトも存在します。そのぐらい気を使う音だということです。
  3. ナ行とハ行とマ行は、優しい音になります。裏返すとインパクト、パワーはありません。口から息が漏れる発音です。力を入れて発音してもなかなか力強さを表現することは、音の特性上無理があります。
  4. 歌いやすいノリやすいのは、ナ行マ行ラ行ヤ行ワ行サ行ファ行です。
  5. 歌いにくいノリにくいのは、カ行とガ行、タ行とダ行、バ行とパ行です。

声の秘密

声の秘密

声はどのように発せられて、声になるのかを簡潔にまとめます。

声を大きくするためには、声帯の筋肉を鍛えるほかにありません。声帯の筋肉の大きい人と小さい人では、大きい人のほうが大きい声が出ます。当たり前のことですが声帯の震動体が強いほうがより強く声帯が振動します。肺から送られる空気圧が、2つの振動体の声帯を震動させて、音に変わります。しかしこの音は小さなものです。

声帯で震えた音が、共鳴点、体にある空洞に共鳴させて増幅します。増幅させる空洞はいくつもあります。肺や気管やのどの空間、口腔、鼻腔、副鼻腔、頭蓋、などがそれに当たります。体の中にはいくつもの穴、空洞があります。

さらに構音と言って、共鳴した音を、口の形を変えることで、アイウエオ、かきくけこ、さしすせそ、らりるれろ、といった言葉に代わります。口の形だけでなく、舌が絡む場合もあります。この口の形を変えて音を声に変えることを構音と言います。聞き慣れない言葉でしょうが、キーボード入力して変換するとちゃんと出てきます。

声帯の震動から共鳴から構音という順番で声は作られます。口の形を変えて音は声にそして言葉になります。この声を使って、ボーカリストは歌います。